劇団フライングステージ第41回公演「新・こころ」
劇団フライングステージ第41回公演「新・こころ」


夏目漱石「こころ」を明治の男たちの恋と友情の物語として読み直し
オールメールキャストで上演
明治と現代を行き来する100年の物語
2008年初演作を再演します
原作:
夏目漱石「こころ」
作・演出:
関根信一
出演:
尾崎太郎
北川義彦(十七戦地)
野口聡人(劇団ひまわり)
石関 準(フライングステージ)
小笠原游大
齋藤 真
小浜 洋
モイラ
関根信一(フライングステージ)
日程:
2016年3月30日(水)〜4月3日(日)
3月30日(水)19:30
3月31日(木)19:30
4月01日(金)15:00
4月01日(金)19:30
4月02日(土)14:00
4月02日(土)18:30
4月03日(日)14:00
4月03日(日)18:30
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会場:
SPACE 梟門
新宿区新宿3-8-8 新宿O・Tビル2F
(都営地下鉄新宿線新宿三丁目駅C5出口目の前)
チケット:
全指定席 前売・予約 3,500円
ペアチケット 6,500円 トリプルチケット9,000円
学生 2,500円
当日券 3,800円 当日学生券 3,000円
3月30日(水)19:30 ★★★★★★★★★★ 満席となりました
3月31日(木)19:30 ★★★★★★★★★★ 満席となりました
4月01日(金)15:00 ★★★★★★★☆☆☆
4月01日(金)19:30 ★★★★★★★★★★ 満席となりました
4月02日(土)14:00 ★★★★★★★★★★ 満席となりました
4月02日(土)18:30 ★★★★★★★★★★ 満席となりました
4月03日(日)14:00 ★★★★★★★★★★ 満席となりました
4月03日(日)18:30 ★★★★★★★☆☆☆
*満席の回の当日券はキャンセル待ちとなります。 yoyaku@flyingstage.com までお問い合わせの上、ご来場ください。
<先行予約> 2016年2月6日(土)10:00〜2月12日(金)22:00
*チケット代は、事前のお振り込みをお願いいたします。
*お席のご希望をうかがえます。(振込手数料はご負担ください)
<一般発売> 2016年2月13日(土)10:00〜各公演日前日まで
*チケット代は当日精算で承ります。
*ペアチケット、トリプルチケットは予約・前売りのみの取り扱いです。
*学生チケットは、当日、学生証の提示をお願いいたします。
*客席の都合上、開演後のご入場はご予約いただいた席へのご案内が難しくなります。
開演の3分前までにご来場いただけない場合は、座席の指定を解除させていただきますので、ご了承ください。
*当日券は開場と同時に発売いたします。
■チケット取り扱い
・WEB予約 PC用 携帯用
・MAIL予約 yoyaku@flyingstage.com
・電話予約 090-1882-2643
*お名前、日時、チケット種類、枚数、連絡先電話番号をお知らせ下さい。
照明:伊藤 馨
音響:樋口亜弓
衣裳:石関 準
制作:渡辺智也 三枝 黎 水月アキラ 岸本啓孝
フライヤーイラスト:ぢるぢる
フライヤーデザイン:石原 燃(燈座)
協力:十七戦地 劇団ひまわり 池林房・太田篤哉 CoRich舞台芸術!
企画製作:劇団フライングステージ
夏目漱石の「こころ」のあらすじはこんなです。
明治の末、語り手である「私」は、鎌倉の海で「先生」に出会い、その後、先生との交流を深めていく。先生と奥さんとの関係は妙にさびしい。「私」は、その後、先生から遺書を送られる。そこには、彼がかつて、友人の「K」を裏切り、奥さんと結婚したのだということ、そして、「K」は自殺してしまい、自分もまた「明治の精神に殉じて」死んでいくのだということが描かれてあった。
初めて読んだ中学生の頃、僕の「こころ」の印象は、「変な小説だな」というものでした。なんだか妙にうそっぽい。それは、子どもの頃出会った文学作品にありがちな印象ですが、大人になって、自分はゲイであるとわかった上で読み直した「こころ」は全く違う小説になっていました。そして、同時に新たな疑問も生まれてきました。「私」は「先生」につきまといすぎじゃないか? そして、先生が「K」に死なれたあと、人が変わったようになってしまうのはなんでだろう? もちろん、漱石は合理的な説明をしていますが、僕には「ほんとうかな?」と思えてしかたありません。じゃあ「ほんとうのこと」は何なんだろう?
そんな「ほんとうかな?」という視点で読み直した「こころ」を舞台化してみようと思います。漱石が描いた明治の男たちの思いのありようから、彼らの「恋」と「友情」を読み取って。
小説が時代そのままを映すものだとは思いませんが、少なくとも手がかりにはなるはずです。しかも、「こころ」の小説としての構造は特殊で、「K」や「奥さん」との交流、そして「K」の自殺といった出来事は、すべて「先生」の遺書の中で一人称で語られるのみです。
僕は、ここにつけいってみようと思います。描かれた事柄は事実だとしても、「先生」のほんとうの思いは描かれていないんじゃないか。一人称で語られるミステリーのように。
森鷗外の自伝的小説「ヰタ・セクスアリス」(明治42年)では、旧制高校の寄宿舎における「男色」の流行が当たり前のことのように描かれています。男色と同性愛が別のものであることは承知の上で言わせてもらえば、時代に許容されていた男同士の恋愛が、大正になった途端、エロ、グロ、変態性欲ということになってしまう。この世の中の大きな変化、そのまさに転換点に、漱石の「こころ」があり、「先生」がいるんじゃないだろうか。そう思ったときから、漱石の人物たちは、違った顔を僕に見せ始めました。
本公演とは別のパロディの舞台「贋作」シリーズをいくつも作り出してきたフライングステージですが、今回は、「贋作・こころ」ではなく、あえて「新・こころ」というタイトルです。古典の舞台化で堅苦しくなるんじゃないかという心配は無用です。オール男性のキャストで描く、キャンプな「こころ」をごらんいただきましょう。みなさまのご来場をお待ちしています。(2008年初演時のフライヤーより)(関根信一)























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