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2018年8月12日 (日)

第44回公演「お茶と同情 Tea and Sympathy」

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 学校を舞台にセクシャルマイノリティを題材にした演劇作品はいろいろあります。リリアン・ヘルマン「子供の時間」(「噂の二人」として映画化)、「アナザー・カントリー」(元祖BL映画!)、ジョン・パトリック・シャンリィ「ダウト」(メリル・ストリープ主演で映画化)など。
 タイトルの「お茶と同情」は、同名の舞台を原作にした1957年公開のアメリカ映画から拝借しました。男らしくないと言われる高校生と彼を見守る寄宿舎の舎監の妻の物語。(美輪明宏さんが当時「シスターボーイ」と呼ばれたのはこの映画からだそうです。)
 上演してみたい作品ばかりですが、今回は現代の日本を舞台に新しく作ってみようと決めました。
 主人公は高校教師。ゲイだとカミングアウトした彼が巻き込まれるハラスメント問題の行く末を描いてみようと思います。悲しい結末で終わりがちな先行作品とは違ったハッピーエンドをとりあえずは目指して。
 ご来場をお待ちしています。(関根信一)


第44回公演「お茶と同情 Tea and Sympathy」

【作・演出】
 関根信一

【出演】
 石坂 純(劇団ひまわり)
 石関 準(フライングステージ)
 井手麻渡(無名塾)
 鎌内 聡
 岸本啓孝(フライングステージ)
 木村佐都美(おちないリンゴ)
 小林将司(ノンストップエージェンシー)
 清水泰子
 関根信一(フライングステージ)

*出演予定の高木充子さんが体調不良のため、降板されることになりました。
 出演を楽しみにして下さったみなさま、申し訳ありません。
 ご予約のキャンセルをされる方は、yoyaku@flyingstage.com までご連絡をお願いいたします。

【公演日程】
 2018年8月8日(水)−12日(日)

 8月08日(水)19:30
 8月09日(木)19:30
 8月10日(金)14:00
 8月10日(金)19:30
 8月11日(土)13:00 / 16:00 / 19:00
 8月12日(日)13:00 / 16:00 / 19:00

*受付開始、開場は開演の30分前です。
*上演時間は約1時間20分の予定です。

【会場】
 下北沢 OFFOFFシアター
 京王井の頭線・小田急線「下北沢」駅北口(仮北口)徒歩3分
 世田谷区北沢2-11-8 TAROビル3F 
 TEL 03-3424-3755
 *下北沢駅が改修中です。これまでの南口がなくなっています。
  北口(仮北口)から少し遠回りになりますので、ご確認の上、ご来場下さい。
  北口改札ルート http://www.honda-geki.com/map/ekimae-kita.html
  南西口改札ルート http://www.honda-geki.com/map/ekimae-nansei.html

【スタッフ】
 照明:伊藤 馨
 音響:樋口亜弓
 衣裳:石関 準
 舞台監督:水月アキラ
 イラスト:ぢるぢる
 フライヤーデザイン:石原 燃(燈座)
 制作:渡辺智也、三枝 黎
 協力:M・M・P、おちないリンゴ、株式会社仕事、ノンストップエージェンシー
     劇団ひまわり、無名塾、CoRich舞台芸術!
 企画製作:劇団フライングステージ

【チケット】
 全指定席
 予約 3,500円
 学生 2,500円
 ペアチケット 6,500円 トリプルチケット9,000円
 当日券 3,800円 当日学生券 3,000円

*ペアチケット(2名)・トリプルチケット(3名)は予約・前売りのみの販売です。
*学生チケットは、当日、学生証の提示をお願いいたします。
*客席の都合上、開演後のご入場はご予約いただいた席へのご案内が難しくなります。
*開演の3分前までにご来場いただけない場合は、座席の指定を解除させていただきます。
*当日券は開場と同時に発売いたします。

<先行予約>
 2018年6月23日(土)10:00〜8月29日(金)23:00

 WEB予約
 PC用 https://ticket.corich.jp/apply/91755/
 携帯用 http://ticket.corich.jp/apply/91755/
 MAIL予約 yoyaku@flyingstage.com 
 TEL/FAX予約 03-6803-1250

*日時、チケット種類、枚数、連絡先電話番号をお知らせ下さい。
*不在の場合は留守電に「お名前、電話番号」をお残し下さい。 ご連絡を差し上げます。
*先行予約のチケット代は、事前のお振り込みをお願いいたします。(振込手数料はご負担ください)

<一般発売> 
 2018年6月30日(土)10:00〜 各公演日前日まで

 WEB予約
 PC用 https://ticket.corich.jp/apply/91755/
 携帯用 http://ticket.corich.jp/apply/91755/
 MAIL予約 yoyaku@flyingstage.com 
 TEL/FAX予約 03-6803-1250(フライングステージ)

*日時、チケット種類、枚数、連絡先電話番号をお知らせ下さい。
*不在の場合は留守電に「お名前、電話番号」をお残し下さい。 ご連絡を差し上げます。
*チケット代は当日精算で承ります。

【お問い合わせ】
劇団フライングステージ
MAIL stage@flyingstage.com
TEL/FAX 03-6803-1250


 ごあいさつ

 高校2年の春、教育実習の大学生が母校に来ました。担当は体育。日体大と聞いた記憶がありますが、記憶は曖昧です。本当に日体大なの?と思うくらいの細身でスマートな彼のルックス。体操をしていたのかもしれません。メタルフレームのメガネをかけた、テニスボーイ風のハンサム。単語がいちいち古めかしいですね。今から三十数年前のことです。
 JR(当時は国鉄)の最寄駅から学校までの道を、おしゃべりしながら歩いた記憶があります。彼が江東区の自宅から通っていること。いつもはバスなのだけれど、今日は電車で来たということなどを聞きました。(母校は江戸川区の都立高校です。)
 次の記憶は、彼が「ホモ」だという噂を聞いたこと。当時から僕には自分がそうだという自覚があり、おそらくは校内では、僕が好きだと思っている相手のことまでもが広く知られていて、彼についてのその噂は、もしかして僕と話していたからでは?と心配になりました。
 授業の時にも聞くことができずにいるうちに、予定よりも早く、彼は学校を去って行きました。理由はわかりません。さびしさと、なぜ?という気持ちが残りました。
 もし本当に彼が噂通りの人だとしたら、彼は日常の中で僕が初めて出会った「僕と同じ人」ということになります。そういう意味でも忘れることのできない存在です。
 先日、今も付き合いのある同級生のMくんに彼の話をしたところ、記憶にないと言われました。同じ授業を受けていたはずなのに。
 高校を舞台にした新作をと思った時、まず浮かんだのは彼のことでした。
 僕の遠い記憶から出発して、彼へのさまざまな思いがこの作品になりました。
 出発は遠い昔ですが、物語の舞台は2018年の今です。
 どうぞ最後までごゆっくりお楽しみください。

 関根信一


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